簡単ジオラマ作製講座



注意
 ここで紹介しているジオラマは万人向けの簡単なジオラマ作成方法です。刃物の扱いには十分に注意し、塗装の際にはしっかりと換気を行ってください。
このページで記載した通りに行っても失敗する場合があります。その他、事故も含め管理人は一切の責任を取ることができませんのでご了承ください。
メニュー
レッスン1 簡単ジオラマ紹介 レッスン7 草木の作成
レッスン2 使用工具材料紹介 レッスン8 接着
レッスン3 ベース作り レッスン9 味付け
レッスン4 ベース塗装1 レッスン10 完成
レッスン5 ベース塗装2 ジオラマレビューへ
レッスン6 ベース仕上げ 番外編 素材を買う

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レッスン1 簡単ジオラマ紹介

ジオラマとは

ジオラマは展示物の周辺環境や背景を立体的に表現する方法、そのものを指します。
←ジオラマ専用パーツ。ジオラマ用パーツは意外と高く、取り扱い店舗も少ないなどの問題があります。

 そこで今回は万人向けにジオラマ専用素材や高額な道具を利用することなく夏休みの工作レベルで出来る簡単なジオラマを作成します。
 今回はこのディスプレイケース内にヘルキャットを置くジオラマを作成します。この時点ではヘルキャットに対してケースがやや大きく見えますが、これから内部にジオラマを設置するのでこれぐらいで丁度いいです。
 
←1/72スケールの注意点。ゾイドは基本1/72スケールです。実はゾイドって実際の大きさを考えると他のロボットに比べてかなり小さいです。背が高そうに感じるアイアンコングも全高17.7mで初代ガンダムが全高18mなので少し低いです。 

 ジオラマを作成する時はモデルの設定上の大きさなども考慮するといいでしょう。ちなみにヘルキャットは全高5mです。

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レッスン2 材料、工具紹介

←ディスプレイケース。100円ショップで売っている透明のケースで、大きさによっては200円、300円するものもあります。写真は200円のもの。 
←コルクシート 6mm


ジオラマのベースとなるコルクシートです。 ダイソーで購入しました。
←コルクシート 1mm


ベースに貼り付けて自然な高低を出すために使用します。こちらもダイソー商品で5枚入りです。
←コルクブロック 3cm


コルクシートだけでは再現できない大きな段差を作るのに使用します。 あまり高さのあるものだと削るのが大変になりますので注意。
←水ゴケ


草木を再現するのに使用します。天然素材のため形や色にバラつきがあるのがポイントです。
←木工ボンド

こちらも100円ショップのもの。木工ボンドは乾くと透明になります。
←多用途接着剤


ホームセンターなどで売っている多用途接着剤です。ベースとディスプレイの土台を接着するときのみ使用します。全ての接着でこれを使用してもいいのですが、4分程度で固着して
←塗料数点。

今回はタミヤの塗料を使用しています。筆塗り、スプレー使用のどちらの場合でも3色のみ使用します。
←絵の具。今回塗装する材料はコルクと水ゴケだけなので実は絵の具でもできます。絵の具で塗装したかったのですが、家にあったものがガチガチに固まっていたので今回は模型用塗料を使用しました。

 写真は小学校時代のものだったので絵の具に一つ一つ平仮名で名前が書いてありました。

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レッスン3 ベース作り

←まずはベース作りに入ります。ディスプレイケースの土台に合わせて6mmコルクシートを切るのですが、土台のサイズぴったりに切り出すと上からフタを被せる時に閉まらなくなる可能性がありますので縦横を気持ち小さめに切り出します。

 カッターは模型用の精密なものより、一般の大きなカッターの方が力が入れやすくいいでしょう。
←念のためフタが閉まるか確認します。さらに飾るキット(今回はヘルキャット)を置いたときの全体図や上下左右の余裕も確認します。


 この時点ではキットに対して横方向にかなり空きがあることが確認できます。
←自然の山岳ジオラマを作成するのにベースが平らではおかしいので、コルクシートやコルクブロックを小さくカットしてベースに貼り付け自然な凸凹を再現します。

 写真は1mmコルクシート、6mmコルクシート、3cmコルクブロックを加工したもの。
←配置。適当にコルク材を配置してみました。この時点ではまだ不自然な気もしますが、塗装や草木を置くとある程度形に見えますのでご安心ください。

 左右の大きな岩はコルク加工時は使用する予定だったのですが、草木を配置する際には置きにくくなり、完成時には使用しませんでした。
←キット配置。今度はキットも置いてバランスを見てみます。キットの足を置く場所は凸凹を減らし、安定して立てるようにしましょう。
←接着。カットしたコルク材とコルクベースを張り付けいます。100円均一の木工ボンドでも十分です。乾燥後は透明になりますが、あまりはみ出さないように塗りましょう。
←余ったコルクブロックの切りクズは極端に小さいものを除き、捨てずにビニール袋にでも入れて保管しておきましょう。後で使用します。

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レッスン4 ベース塗装

←ベースの塗装に入ります。スプレーでも筆塗りでも構いませんが、今回はスプレーを使用します。色ムラが出ても問題ないのでスプレー未経験者でも気軽に出来ます。
←周りのものが汚れないように大きめに新聞紙を敷き、窓を開け換気をよくしたら塗装開始です。自然のものを再現しようとしているので多少の色ムラは問題ありません(むしろ出た方が自然に仕上がります)。適当にプシューと吹きかけましょう。

ポイントは薄く塗ることです。
←塗装が終了しましたら、乾燥に入ります。乾燥中も有害なニオイが出ますので、通気性のよい場所に置いて乾燥させます。3〜4時間ぐらいが目安です。濃く塗るとそれだけ塗料を消費し、乾燥に時間が掛かります。

しばらく時間が空くのでこの間にレッスンの水ゴケの塗装やレッスンのコルクの塗装を行うと効率がいいと思います。

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レッスン5 ベース塗装2

←ベースが乾燥しました。色がブラウン1色ではもの足りないので追加塗装を行います。ドライブラシをいう方法を使って2色目を追加します。今度は筆塗装になります。
←今回はタミヤカラーのダークイエローを使用します。 粘度が高いのでよくかき混ぜましょう。
←筆に塗料を付けたら、ティッシュでほとんど塗料がなくなるまでふき取ります。
←ジオラマの地面にササッと軽くこすりつけてやります。微妙に色が付いたらOK。塗るというより置くような感じで大丈夫です。
←ドライブラシ終了。こんな感じになりました。1色追加しただけですが、結構、立体感のある地面っぽくなりました。

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レッスン6 ベース仕上げ

←ドライブラシ塗装が乾燥しましたら、ベースには2色の色があることになりますが、さらに3色目を追加します。3色目は塗装ではなくコルク材そのものの色です。

 部分的にカッターなどで削って元のコルクの色を出します。
←完成。。もっと多数の色を使った方がより自然に仕上がりますが、今回はお手軽作成なので3色の色で終了します。

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レッスン7 草木の作成

←今度は水ゴケを使用して草木を作成します。水ゴケは天然素材のため、色、形がそれぞれ異なり自然の再現にはピッタリです。

 このままではキレイな緑の色に乏しいので塗装します。こちらもスプレー、筆のどちらでも大丈夫です。
←筆塗装の場合。一つ一つに筆で塗るのは面倒な作業なので、まとめて塗装します。水ゴケを少し多めに取り出し、使い捨てコップに入れます。


 水ゴケはボロボロになりやすいので多めに取りましたが、完成時には半分ぐらい余ってしまいました。
←塗装? 適当な量の塗料を上からぶっかけて筆でかき混ぜます。もちろん全部を緑色にする必要はありません。

 粘度の強いプラモデル用塗料だと、塗装するのに結構な量を必要とするのでここは工作用の塗料などの方がいいかもしれません。今回の管理人の作業は全てプラモデル用塗料を使用しました。
←スプレー塗装の場合。スプレーの空気圧で水ゴケが飛んでいかないようにゾイドの箱か何かに入れてやるといいでしょう。
←スプレー塗装する場合は反対側も裏返して再度、塗装する必要があります。スプレー塗装の場合でも全て塗装する必要はなく、ある程度、緑色が付いたら終了して構いません。
←枯れ木。自宅の庭や公園から持ってきた実際の枯れ木です。今回はお手軽作成のため全て同じ木から枯れ木を持ってきましたが、枯れ木の種類も増やすことで、より自然に見えると思います。 
←枯れ木との接着。適度の大きさに切った枯れ木の上に水ゴケを付けます。こちらも木工ボンドで大丈夫です。ゾイドは1/72スケールですので、普通の木なら立ちパイロットの3、4倍ぐらいの高さがいいでしょう。
←塗装した水ゴケを置くように接着します。一度で木っぽくならなくても大丈夫です。後から水ゴケを追加したり、切って形を整えることができます。
←乾燥。木が倒れないようにクリップや洗濯ばさみなどで根元を挟んで乾燥させましょう。

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レッスン8 接着

←ベースが乾燥しましたら、草木を貼り付ける前にディスプレイの土台に接着してしまいましょう。理由は先に草木を付けてしまうと配置によっては上から抑えにくくなるためです。

接着しない人はそのままでもいいです。
←接着。ディスプレイの土台はプラスチックなので木工ボンドではなく、多用途接着剤でしっかりと接着します。瞬間接着剤だと硬化までが速過ぎるので、時間に余裕のものがいいでしょう。
←次に草木を貼り付けます。接着前に一度、蓋を閉めて木の限界の高さを測ります。しっかり蓋が閉まるように少し低めに設定します。ロック付きのメジャーなどで高さを記録しましょう。
←木の接着。地面はコルクなのでドライバーやカッターなどで地面に穴をあけて木工ボンドで接着します。 
←木の接着終了。今回はお手軽作成なので3本の木を立てました。木の根元が白くなっているのは木工ボンドです。乾燥後には透明になります。

 倒れた木はまだ接着してません。草を追加してから配置を考えようと思います。
←草の追加。木だけでなく草も追加します。草は地面に水ゴケを接着するだけです。置き方も工夫し木の根元の周りは多めにしたり、ゾイドの通り道は押しつぶすようにするといいでしょう。

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レッスン9 味付け

←ベース、草木が完成しました。このまま完成でもいいのですが、時間があればもう少し味付けしてみましょう。

 単調な部分に余ったコルク材を張り付けたりしてより自然な感じを出しましょう。
←岩の追加。岩と言ってもゾイドは1/72スケールなので、そこらの小石でも岩を再現できます。1、2センチ程度の小石を追加して岩を再現しましょう。余ったコルクを着色してもいいですが、こっちの方が簡単です。
←枯れ木の追加。小さく折った枯れ木を追加して周囲に置いてみましょう。

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レッスン10 完成

←味付けも終了し完成となりました。とても100円均一素材で作ったジオラマには見えません。全体で3色(ベースに2色と草木に1色)しか塗装していませんが、素材そのものの色も使用することで少ない色で自然な配色を再現しています。

完成品の全体レビューはこちら

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番外編 素材を買う

ダイソー商品について

 今回使用した素材は100円均一(一部例外あり)のダイソー商品がメインでした。ダイソーは全国展開している会社ですので、地域問わずに利用する機会が多いのではないでしょうか?
ダイソー商品は商品の入れ替わり激しくがあり、管理人が用意したものと同じものがない場合があります。また、店舗によって取り扱いアイテムが異なります。
ホームセンターでの購入

 今回、使用した素材は100円均一のダイソー商品がメインでしたが、大きなジオラマや複数作成では100円均一より、ホームセンターで購入した方が割安となる場合が多いです。

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