ゾイドワイルド キングオブブラスト

ジャンル=格闘 機種=スイッチ オススメ度 ★★★★★


管理人レビュー

 エイティング開発担当の時点で良ゲーは予想できた。さらに挿入歌WILD BLUE収録。爽快感は素晴らしい。

据え置きゲームとしては10年以上ぶりのゾイドゲームで発表されただけで嬉しかったというのが本音。さらに開発担当はゾイドストラグル&フルメタルクラッシュを担当したエイティングの時点でゲームとしての面白さは予想でき、発売前の無料体験版の時点でも面白く、ゲーム内容は予想通りの結果で大満足しています。


 プレイアブルキャラクターとアラシ、オニギリ、ペンネ、ギョーザ、ベーコン、ドレイク、キャビア、フォアグラ、トリュフ、ギャラガー。非プレイアブルキャラでヨウカン、Zボーイズが登場。全キャラのキャラクターボイスに加えて、グラフィックもアニメの雰囲気そのままで違和感なく楽しめます。

 登場ゾイドはプレイアブルキャラクターに対応するゾイドが登場し(キャラの乗り換え不可)、全10体操作可能。スパイデスはスコーピアのワイルドブラスト時のみ登場し、ラプトールはCPU専用機。さらにそれぞれの亜種と言われるゾイドが登場。単なる色違いだけでなく、性能も少し異なります。この亜種や2Pカラーの配色もよく、見ていて面白かったです

 ゲームシステムはゾイドストラグル&フルメタルクラッシュと似ているものの、速攻撃、強攻撃、ステップによる3くすみを採用したり、フィールドを自由に走り回れたり、連携による攻撃パターンと進化しています。中でもアニメの再現度は素晴らしく、ワイルドブラスト時にはゾイドワイルド挿入歌WILDBLUEが流れての連続攻撃からのファイナルブラストの爽快感はかなりのもの。今までのゾイドゲームではアニメの音楽が流れることはまずなかったので(あってスパロボ作品ぐらい)、斬新でした。

 ゲームモードは基本対戦物のためフリーバトル、ストーリー、連続バトル、ギャラリーと少ないですが、ストーリーは各キャラごとにストーリーがあり、裏マップと合わせてかなりのボリュームになっています。ファンとして嬉しいのはギャラリーで、ここではゾイドビューア、ミュージック、ギャラボイス、思い出ずかんが見れます。中でも思い出ずかんでキット箱絵(正面だけでなく後ろの小さい画像もある)が見れるのがポイントで、高解像度で画面に表示される画像は迫力満点でした。

 グラフィックは最新ゲームということで今までのゾイドゲームとは解像度が根本的に異なり、圧倒的なグラフィックでした。単に解像度が高いだけでなく、ゾイドの細かい動きや背景の作り込みも素晴らしく、10年以上の時を超えてもゾイドストラグル&フルメタルクラッシュと同じでした。さらにゾイドワイルドでは乗り込んでいるパイロットの姿が見えますが、微妙なポーズの変化は見ていて面白かったです。ここは今までのゾイドゲームにはない面白さでした。

 今までのゾイドゲームと違って、パイロットを乗り換えたり、ゾイドをカスタマイズすることは出来ませんが、キャラクター固定であることでキャラボイスの幅が広く、より人機一体を感じられました。一見して難点のようにも思えるかもしれませんが、アニメの雰囲気の再現に一役買っていました。


 気になる点としてはロード時間でした。戦闘前に10秒前後のロードがあり、連続バトル時にはテンポが悪かったです。私はゾイドフルメタルクラッシュで瞬間的なロードを体験しているので余計にロード時間が長く感じました(もちろん読み込み容量が根本的に違うのですが)。ただ、そのロード時間もゲーム全体の出来でみれば十分に我慢できるのではないでしょうか?他にストーリー裏マップは難易度のみの変化や挿入歌以外の音楽が少し物足りない点もありますが、ゲーム全体の出来としては満足です。


 追加の無料アップデートで、ハンターウルフ、グラキオサウルス、グソック、覚醒ファングタイガー、ディメパルサー、ギルラプターのギャラガー仕様が追加され(全員キャラボイスあり)、さらに盛り上がりました。正直、ハンターウルフと覚醒ファングタイガーが出るだけもかなり違います。もちろん登場、キャラ数の都合上、RPGのように長くプレイするゲームではないかもしれませんが、アニメの再現度は素晴らしいので是非、プレイしてみて下さい。


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